- 新車を買おうか悩んでいるんだけど数百万円の買い物には抵抗が・・・
- 就職や入学で車が必要になりそうなんだけど、頭金とか厳しい・・・
- そもそもカーリースって何?
そんな悩みを持っている方、多いと思います。
今、かなり古い(15年くらい?)車に乗っているのですが、次回の車検は厳しいと考えています。
次の車をどうしようかと検討する中で「カーリース」という選択肢もあるんじゃないかと考えて、カーリースについて徹底的に調べました。
最近よく聞く「カーリース」。車のサブスクなんて言われたりもします。
ひと昔前は、車は「買う」ものでしたが、カーリースの増加によって「車は利用するもの」という考え方が浸透してきました。
この記事を読むと以下のことがわかります。
- カーリースを検討する上での最低限の知識
- カーリースのメリット・デメリット
- ご自身がカーリースに向いているか?いないか?
カーリースの基本知識
では、詳しく説明していきましょう。
カーリースはつまり、「カーリース会社との車のリース契約」
カーリースとは、あなたの代わりにリース会社が「あなたの乗りたい車」を購入し、「あなたに貸し出す」というサービスです。
リースする期間は契約時に決めます。
3年とか、5年、7年といった車検のタイミングに合わせた契約期間が多いです。
契約期間が終了したタイミングで車を返却(買取の場合もある)するのですが、返却タイミングでの車の価値を「残価」と呼びます。
リース期間後の下取り価格を暫定的に決めておくイメージだよ
契約終了後は車を返却するので、あなたが支払う金額は単純に考えると、「車両価格ー残価」となります。
「残価」部分は払わなくていいってことだね。
ただし、カーリースでは自動車税・車検・自賠責保険などがリース料に最初から含まれているため、
実際に支払う金額は
「車両価格 + 自動車税・車検費用・自賠責 – 残価」となります。 ※図1
以上がカーリースの基本的な概要となりますが、各社いろいろな特徴がありますのでご自分に合ったリース会社を探してみて下さい。
残価設定型クレジット【残クレ】との違い
最近よく聞く「残クレ(残価設定型クレジット)」。
残クレは契約期間終了後の残価を引いた部分にローンを組み、月々の支払いを抑えるという仕組みです。
これだけ聞くとカーリースと似ていますが、大きな違いは2点あります。
- 金利がかかる
- 自動車税・車検なども自分で支払い
残クレのと違い①:金利がかかるかどうか
残クレはローンという形で「お金を借りる」ので当然、金利がかかります。
それに対してカーリースは「車を借りる」ので金利はかかりません。
しかも残クレの金利は「残価部分にもかかる」ので、支払金額は多くなります。
残クレのと違い②:自動車税・車検などの支払い
残クレでは車の所有者は「ユーザー」なので当然税金、車検はユーザーの責任で支払います。
カーリースでは車の所有者が「カーリース会社」なので、カーリース会社に支払う責任があります。
直接支払う必要がないだけで、月々のリース料に含まれる形になりますので払わないわけではないのでご注意ください。
「支払う」という点では同じですが残クレでは定期的にまとまった出費が必要になりますが、カーリースの場合は月々定額での出費になります。
家計の安定化、という意味においては定額のほうが助かりますね。
カーリースのメリット
基本知識を理解したところで、カーリースのメリットについて説明していきます。
メリット①:初期費用¥0から始められる
カーリースの一番のメリットは何といっても「初期費用なし・頭金なし」でカーライフを始められることです。
一般的に新車を購入する際には車両価格の10~20%程度の初期費用がかかります。
自動車税、環境性能割、自賠責、リサイクル費用などです。
カーリースでは車を購入するのはあくまでリース会社です。
なので購入時にかかる初期費用はリース会社が支払います。
(もちろん、その費用は月々のリース料金に含まれていますので「タダになる」わけではありません)
でも最初にまとまった費用を用意するのが難しい人にとっては非常に助かりますね。
メリット②:月々の支払いが定額!
本来、車にかかる金額は一定ではありませんよね。毎年5月に自動車税の納付書が届き、2年に一回車検もあります。
また、定期的にオイル交換などのメンテナンスも発生します。
カーリースにするとそれがすべて月々のリース料金に含まれるため、月々の支払いは定額となります。
(月々の支払いを抑えてボーナスで払うプランを用意している会社もあります)
支払額が一定になるという安心感は大きなメリットだね。
メリット③:乗り換えやすい
カーリースでは、基本的に契約期間終了後は「車を返却」します。
元々、契約時に残価は決まっているので査定に出したりする必要がありません。
また、所有者はあくまでリース会社なので名義変更などの手続きも不要です。
面倒な手続きなく、「契約期間が終わったらすぐに次の車のリース」という形をとればいつも新車に乗っていられますね。
カーリースのデメリット
続いてデメリットを見ていきましょう。
ただデメリットだけを並べても仕方ないので、そのデメリットの解消方法も併せて解説していきます。
デメリット①:車の使い方に制限がある
しつこいようですが、カーリースの車の所有者はリース会社です。
契約開始時に設定した残価よりも価値が下がってしまうと「損をする」ことになってしまうため、カーリースでは一般的に様々な制約が設けられています。
想定している残価よりも下がってしまうような使い方はNGってことだね
車の使い方の制限①:走行距離の制限
ほとんどのカーリースサービスでは1ヵ月に走行できる距離が決まっています。
制限は500㎞~2,000㎞が一般的ですが、中には無制限のサービスもあります。
解決方法:無制限のカーリースを選択する
自家用車の年間の平均走行距離は年々短くなっており、2020年の調査では6,000㎞程度です。
とはいえ、通勤・通学などでどうしても走行距離が一定以上になってしまう方もいると思います。
また、ドライブが好きで距離を気にせず走りたい方もいるでしょう。
そんな方は、「無制限」ができるカーリース会社がお勧めです。
車の使い方の制限②:カスタムできない
カーリースでは「車の価値を下げないため」、リース開始時と基本的に同じ状態で返却することが求められます。
なので基本的にカスタムすることはNGです。
解決方法:リース期間終了後に「車がもらえる」オプションをつける
リース終了後に「車をもらえるオプション」をつけられる会社もあります。自分好みにカスタムしたり改造したい方はそういった会社を選択しましょう。
デメリット②:契約終了時に追加で支払いが必要になる可能性がある
カーリースでは、契約終了時に車の価値 < 残価 となってしまった場合、差額を支払わなければいけません。
上に記載した制限を守っているだけでは不十分で、例えば
- ぶつけてしまって一部凹んでいる
- 車内の匂いがきつい
などがあると車の価値が下がってしまうので、追加で支払いが必要になってきます。
解決方法:残価保証のある契約を結ぶ or 車をもらえるオプションをつける
契約終了時に追加料金が発生しないように「残価を保証」してくれるオプションが用意された会社を選ぶことで解決できます。
また、そもそも「車がもらえる」システムを選べる会社と契約すれば、契約終了時に追加料金を支払う必要がないのでおすすめです。
デメリットの解決方法のまとめ
カーリースには以上のようにいくつかのデメリットがあります。
ただ、デメリットをそのままにしておくと契約する人がいなくなってしまいますので、各リース会社がユーザーが安心してカーリースをできるような環境やプランを用意してくれています。
自分のカーライフにマッチした会社を探してみよう。
カーリースが向いている人、向いていない人
ここまでカーリースについての基本的な知識とメリット・デメリットについて解説してきました。
ではどんな人がカーリースが向いていて、どんな人が向いていないのでしょうか。
まず、カーリースが向いている方はこちら
- 初期費用はかけたくないけど新車に乗りたい方
- できる限り月々の支払金額を一定にして家計を管理しやすくしたい方
- 一定期間だけ車が必要な方
- ライフスタイルの変化に合わせて車を変えたい方
就職が決まって通勤に車が必要になる学生さん、免許の返納まで乗りたいシニアの方、子供の成長に合わせて車を大きく(小さく)したいと考えている方 などはぜひカーリースを検討してみて下さい。
逆に、向いていない方は、
- 車を一括で買える方
- 転勤などで車が不要になる可能性がある方
一括で買うことができる方はカーリースは必要ありません。一括で買って、乗り換えのタイミングで売却することでカーリースで支払う金額よりも安くすることができるからです。
また、基本的に途中での解約はできませんので、契約期間中に不要になる可能性がある方には向いていません。
まとめ:車は「買わずに乗る」時代がやってきた!
「カーリース」とは何か、どんなメリットがあり、どんなデメリットがあるかをできる限りシンプルに、わかりやすく解説しました。
最近まで車は「買うもの」でしたが、個人向けのカーリースサービスが出てきて、かなりメジャーな存在になってきました。TVCMなどもよく放送されていますね。
これからカーリースをしてみようかな、と思っている方は自分に合ったカーリース会社を探してみて下さい!
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